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百草園レシピ
ナスのコンポート
ナスは甘いって知ってますか? 初夏のまだ暑さにさらされていないナスビを畑でかじると、ほのかな甘さを感じます。それが、九州の35度を過ぎる猛暑の日が続くと、あのナスビ独特の味が増してきて、甘みを感じなくなるのですが、本当は甘味が隠れています。
今日は、そんなナスを使ったスイーツです。
レシピを読むと大変そうですが、ナスの砂糖漬け、クッキー、カスタードクリームを作って盛り合わせる、それだけなんで、取りかかれば簡単です。<ナスのコンポート>
ナス 1本
水 75g
きび砂糖
甘夏果汁(レモンなどでもいい)①ナスは洗って、包丁でへたをとり皮をむき、小さくサイコロ状に切る。
②鍋にナスとナスの皮、砂糖、果汁をいれて混ぜ、火にかける
③沸騰させ、弱火にして10分間煮る。火から下ろしてボウルに移し、冷ます。
④あら熱がとれたら、冷蔵庫で冷やす。<クッキー>
小麦粉(できれば完全粉) 62g
きび砂糖 11g
塩 少々
なたね油 12g
卵 16g①オーブンを180℃の余熱する。
②ボウルに完全粉、砂糖、塩をふるいあわせ、ごま油を糸状にたらして加え、指で混ぜ合わせてぽろぽろのそぼろ状にする。卵を溶いた物を加え更に混ぜ合わせる。
③生地がまとまったら、4等分にして手で丸める。
④暑さ5mmに平らにし、余熱したオーブンで20分焼いて冷ましておく。<カスタードクリーム>
卵黄 20g
きび砂糖 20g
小麦粉 7g
牛乳 85g
バター 5g
生クリーム 25g①ボウルに卵黄、砂糖、小麦粉をいれて泡立て器で混ぜる。
鍋に④をいれわかし。①に加え混ぜ、再び火に戻して混ぜながらブクブクするまで湧かしたら、バターを入れバットにあけて冷やす。
②泡立てた生クリームを入れてあわせる。★クッキーにカスタードクリームをのせ、更になすをのせて、できあがり。
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百草園レシピ
熟したニガウリをジュースに!
8月以降は、夏野菜と言われるキュウリやナスにも耐え難いほど暑くなり、ほとんどの野菜達はその成長をとめ、休みにはいります。この時期に、がんがん日差しをあびながら成長を続けるのがニガウリ。
最近、地球温暖化対策でこの緑のカーテンが見直され、広がっているようです。我が家も、ニワトリの熱中症対策に緑のカーテンを育てていて、夏のニワトリ小屋はニガウリの緑で覆われます。おかげで、ニワトリ達は暑い日も葉陰で羽をつくろい幸せそうです。暑さ対策でカーテンを作るにしても、ニガウリは食べきれない程できるはず。だからジュースにして飲みませんか。特に、熟したニガウリは市販されませんから、それを使ったジュースは緑のカーテンを作った人だけが授かるごちそうです。
熟して黄色になったニガウリは、縦にパックリと割れ、中からトロトロのぬるみに包まれた深紅の種をはきだします。鳥達がこの紅と甘さに吸い寄せられるように、ついばみに訪れはじめるのですが、これを私達人間もいただかない手はありません。
熟れた黄色いニガウリと種に塩を少しいれて、牛乳と氷と一緒にミキサーにかけるだけ。冷たいオレンジ色のジュースができあがります。甘くて、最後にほんの少し苦みを感じ、それがもう一杯飲みたくなるという、不思議な後味。青いニガウリも、前の材料に青シゾの葉を一枚加えて、氷と一緒にミキサーにかけるだけで、青ジソの香りがさわやかな、パンチの効いたジュースになります。
ニガウリには、ビタミンCをはじめ多くのミネラルが含まれていて、夏バテ予防や食欲増進に効果があるそうです。でもそんな理屈抜きに、夏の畑で、顔全体から吹き出す汗が目に入って痛いほど汗をかいた後には、苦みと酸っぱ味を体が求めているのを感じます。
だから夏は、クーラの効いたオフィスを飛び出して、自然のままに汗をいっぱいかいて、体が求めるニガウリジュースを飲んでみませんか。
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