9月の露地野菜、苦労してます

 9月は露地野菜栽培の中で4月と並んで、一番品揃えが大変な時です。
春から作付けた夏野菜が一通り終わってしまい、秋冬の野菜の作付けに転換する時期がこの9月で、端境期(はざかいき)といいます。収穫でできる品目が少なくなってしまう時期のことです。

 この時期の畑仕事は、春野菜の残滓の片づけからはじまり、堆肥や肥料まき、土手草の刈り込み、そして、作付けの耕うんと進んで、ようやく、苗ものの植え付けや直まき栽培の野菜の播種(はしゅ)が始まります。
 でも、秋作のための種まきは、まだ残る暑さと乾燥のためにうまく発芽することができず、まき直しになることもしばしばです。今年は、人参の1回目はほぼ失敗で、2度目にまいたものが、ようやく発芽しかかっています。これが出そろわないときは、3回目をまかねばなりませんが、9月始めまでにはまき終わらないと、成長の途中で冬の寒さにぶつかってしまい、間に合わなくなってしまいます。

 苗床で、苗として準備するキャベツ類やレタス類も、暑さのために出る立ち枯れなどの病気のために、まき直しやまき足しを繰り返すことになります。近所の農家にいわせると、「消毒済みの購入床土や立ち枯れ対策の農薬を使えば安心タイ。」といいますが、有機栽培ではそんなものは使いません。残暑を読みながらの仕事で、毎年とても苦労するところです。

野菜セットにはサツマイモなども早堀で対応しますので、小さな芋がはいるかもしれません。
10月半ばまで待ってください

10月半ばくらいになると、えだまめ、間引き菜などもではじめて、少し賑やかになると思います。それまで、単調なセットになりますが、消費者の方々も食べ方を工夫したりしながらつきあっていただけると有り難いです。よろしくお願いします。  間 司(はざまつかさ