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百姓百品の便り
ミツバチの季節
今年も日本ミツバチがやってきて、百草園の自宅の壁に巣を作りました。
春ですね。
スズメバチも動き始めていますので、日曜日にトラップをつるしたら、もう3匹もかかっています。
毎日、ミツバチの出入りする家の壁と、トラップを見るのが楽しみです。トラップのペットボトルは、毎年同じ物を使い回しますので汚れていますが、しっかりと働いてくれます。
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百姓百品の便り
小麦粉と百草園の麺
百草園では小麦を栽培し、それを使って麺を作ってもらっています。製品化をお願いしているのは黒沢製麺。
黒沢製麺のお便りに書かれた小麦の話が面白かったので、抜粋して紹介します。*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-
小麦は胚乳の部分を粉にしたものが小麦粉。胚乳の主な成分はでんぷん、タンパク質、水分ですが。粒の中心部と周辺に近いところでは、その成分にかなりの差があります。ロール製粉機は、表面に細かい溝の入った2つのローラーがついていて、互いに向かい合うように回転しています。その間を小麦が通り抜けていく時に砕かれる仕組みです。最初は大きく全体がつぶれて砕かれます。このロールを何度も通る事で、中心部の白くて柔らかい部分から細かくなって絹のふるいを通り、粉になります。
大きな製粉工場では働きの異なるロール機が何台も並び、何十段ものふるいで選別され、1粒の小麦が40種類以上の粉に分けられ、最後は用途ごとに何通りにブレンドされます。
一般に小麦粉はいかに表皮(ふすま)を入れないかがポイントとなるようです。粒の中心の粉は等級が高く、表皮に近い周辺部の粉ほど等級が下がります。一物全体ではない小麦粉
だから高級な小麦粉ほど、等級の低いと言われる周辺部の粉が少ないかもしれないですね。
黒沢製麺のような、昔から村にあった製粉やさんには、そんな機械はありません。だから、荒いふすまを取り除いただけの小麦丸ごと小麦粉になります。
そんな当たり前に思っていたことが、現代の製粉工場では違うという事を知ってビックリです。
有機農業の世界では「一物全体」という言葉がありますが、そうではない小麦粉が世の中では主流ということなんですね。
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研修生とともに
百草園では、朝から今日の仕事のミーティングをやっています。
百草園で仕事をして3年目に入ったオビロさんが、今日の予定が書かれた書類を見て、研修生に指示している所です。頼もしいなー。木曜日はスパイスカレーを私が作ってみんな一緒に食べる日なのですが、明日はその後、農業委員会にだす書類の書き方などの勉強会です。昨年の卒業生の染岡君が、自分の経験を伝えてくれます。
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熊本県有機農業研究会の事務所改装頑張った!
熊本県有機農業研究会が新事務所に移転します。
とても広いスペースで、そこを限られた予算で素敵に改装しようと、ばたばたとしていました。体力の限界までやったので、今日はすこしお休みです。★素敵1
壁は、クロスを張れば低予算でできることは分かったのですが、クロスの素材や接着剤を使いたくないと、珪藻土で塗りました。
★素敵2
床は、杉の荒削りの板を張り、これも岩手(?)から取り寄せたオイルペイントを塗っています。
★素敵3
台所は、そこで料理講習会ができるように、大きなガス台やシンクの中古を探してきて、ちょっと高さにばらつきがあるのですが、大工さんが足をはかせてなんとかしてくれました。
★素敵4
トイレは広々として、赤ちゃんのおむつ交換ができるようになっています。まだ街灯はついていないのですが、これもレトロ素敵なものがつきますよ。
9日から、本格的にオープンします。覗きにきてください。
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百姓百品の便り
野草堆肥を積み込んでいます
昨年から野草堆肥を作り始めました。
畑いっぱいに積み上がっています。一つの山は、良い色になってきました。
もう一つの大きい山は、まだ葉の形が残っているので、何回か切り返さないといけません。これまでは、雑草や野菜の残さを鶏小屋にいれ、ニワトリが適当に食べた後、足でかき回すことでホカホカと小屋の中で鶏糞と一緒に発酵したものを更に積み込んで、2年がかりでつくった堆肥を使っていました。
だから、これまでも大量に植物繊維が入った堆肥を使っていたことにはなるのですが、更に野草堆肥を使ったら、土や野菜にどんな影響がでるのか楽しみです。
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1品持ちよりで豪華美味しい「万菜村」新年会。
百草園で研修をした人達の出荷先の確保のために作った出荷団体「万菜村」の新年会です。近くで有機無農薬を始めている若者や、出荷先のくまもと産直クラブの職員もかけつけてくれて、賑やかな新年会でした。料理は基本的に一品持ち寄り。自分の畑の農産物で作ったものを持ちよるのですが、30人集まれば30品の手作り料理となり、豪華で美味しい!
自己紹介で、集った人の内半数近くの14人が外国での生活経験者ということが分かりました。JICAとか留学、仕事、長期のウーフ、研修等等。外から日本を見た人が、日本の伝統的農村で何をやろうとしているのか、とても楽しみです。
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多分、全国初!熊本有機農業リサーチプロジェクト
あけましておめでとうございます。
今年も頑張りますので、よろしくお願いいたします。2年前、色々ありまして無理な2足わらじを履くことになり、熊有研の事務所に通いはじめました。百草園のスタッフや消費者のみなさんに、農場になかなかいる事が出来ないことを、どのように伝えようかと悩みながらの2年でした。
2足わらじは本当に大変で、体を壊しかかかったので、今年はバランスのとれる体制をお願いするつもりです。でも、事務所でやった仕事で誇りに思っている事があります。
県の委託事業として熊本県の有機農業の実態調査を1年かけてやったことです。
多分、全国で初めての調査でしょう。
有機農業者からのアンケート回収452。有機農業の技の聞き取り62件。
データ分析はグラフが多いのですが、消費者のみなさんにも見て欲しいと思っています。
熊本は本当に有機農業の盛んな県だという実態が浮かび上がってきました。
冊子も出していますが。ホームページでも公開していますので、見てください。熊本有機農業リサーチプエオジェクト
熊本県有機農業研究会のホームページからも入る事ができます。
熊本県有機農業研究会と検索して。ホームページ上の「熊本有機農業リサーチプロジェクト」のアイコンをクリックしてください。
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福島からのお便り
福島の武藤類子さん達に、千草会と一緒に野菜を送り続けています。
お便りをみなさんにも読んでほしくて紹介します。
もう、4年もたってしまったのですね。
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グリーン農業のページで紹介されました!
熊本県のグリーン農業のホームページに、グリーン農業生産宣言者として、百草園が動画で紹介されました。
見てください!
グリーン農業生産者宣言・百草園県関係のホームページに載るなんて、初めてです。
11月23日新嘗祭の日に明治神宮で執り行われた日本農林水産祭の授賞式に参列したのですが、林業水産業を除いた農業関係の受賞者10名のうち4名が有機農業でした。他の6名の方は大型化、輸出、6次産業化という国のいう「攻めの農業」の方々です。
有機農業は、そのような「攻めの農業」とは評価の視点が違うように感じます。多分、消費者に情報を発信し、消費者から選ばれる農産物を作っているという点かなと思いました。国や行政の、有機農業への評価の視点が変わり始めているのを感じます。
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今年も熊大医学部生が来てくれました
今年も熊本大学で予防医学と地域医療を学ぶ学生さん達がやってきました。
上田厚先生と魏長年先生も一緒です。百草園の研修生も、医学部にもと、農村地域のことを考える人たちがいるということに感激していました。毎年、鶏を解体するのですが、皆でその作業をやることで、命をいただくということがストレートに伝わってきます。
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