土地もなく、家もなく農業を始めたよ

新規就農者達
百草園で受け入れた新規就農者達が、まわりで有機農業を始めていて、約10町歩を耕作しているとアクセスのページに書いています。若い彼らの写真も貼ってありますからみてください。

実は、私達も30年前は新規就農者で、村とのつながりもなく、土地ももたず、家もなく、農業をはじめました。若いということは凄いことで、この年でぶつかったら折れてしまうに違いない大変さも、記憶の底に沈んでしまい、時折、むしろ笑い話のように湧きだしてきます。

そんな記憶の一つによれば、ぶっちゃけた話、村にとって私達は「よそ者」。それも、村で誰もやっていない有機農業をやるというのですから、波風があって当たり前だったはず。でも、何があったかすら忘れてしまっているのですが、最近、百草園のまわりを若い農業希望者が耕作している姿を見て、「彼らがやってくれなかったら、ここら辺は耕作放棄地になっているもんね。」と声をかけてくれました。それが嬉しくてたまりません。きっと、最近は私達も村の役にたっていると認めてもらったんですよね。

効率や能率という言葉と、自然のリズムが相手の農業は相性が悪くて、効率一辺倒の世の中で農業の元気がなくなっています。農業者の平均年齢は65歳を超え、耕作放棄地も増えはじめていて、なんとかしないといけないのです。10年後には、農業者の平均年齢が75才になることがないよう、若い彼らとあと一踏ん張りしなくては!