福島の人とつながりましょう

政府は原発再可動に向けて動き出したように見えます。原発存在の根幹について本気で洗い直してみるという姿勢は見えません。原発を巡る状況について、これを止めることは容易なことではないと感じています。

 この震災にともなう原発事故で有機農業者は改めて、有機農業と原発(もちろん核兵器も)は相容れないということを突きつけられました。同時にそれまでの反原発での無為を問われることにもなったのです。

■福島に野菜を送ります■
 そんな反省をこめて、いくつかの具体的な取り組みを考えています。その一つとして、三月から福島へ野菜を届ける取り組みを始めました。試験的に現在は1セットを金曜日に、送料だけを負担してもらって送り出しています。相手は、福島第一から40キロくらいの田村市に住む武藤類子さんという、福島に残って反原発の活動を一貫して続けている女性です。実は澄子が3月に用事で上京したおりに福島まで足を伸ばして武藤さんを訪ねてきました。そしてわかったことは、不安を感じながらも実際に多くの人が暮らしている福島でこそ、いろんな圧力で、反原発の素直な声を上げることが一番困難な状況だということでした。
 自分の住んでいる九州で声を上げていくことが一番大事ですが,福島の困難な状況の中で、戦い続ける武藤さんとその仲間たちの支援の輪を広げられたらと思います。「子育て期で安心して食べられる野菜セットをほしい人は周りにも何人もいるので、分け合いながら使ってます」という武藤さんのところへ、セット料金だけ負担してもらい、なんとか高い送料なしで遅れる体制を作りたいと思います。(ヤマト便との交渉で割引き価格でやってもらえることになりましたが、それでも夏場はクール代混みで1480円かかります。)

■送料カンパの協力者を募ります■
 そこで、一回50円、一月で200円の送料カンパをしてくれる人を募ります。震災後、関東から野菜をとっている人は別として、地元の宅配千草会の人が30人協力してくれれば、2セットひと縛りで一便遅れる勘定になります。協力してくれる人の分だけ、送ることができるということです。もちろん生産者にも規格外野菜などをプラスして協力してもらいます。
 5月いっぱいかけて、体制作りをしたいと思います。ご協力よろしくお願いします。