日本だけは農薬の規制緩和 変!?

ホームセンターで売られているグリサホート
日本有機農業研究会の夏のシンポジウムに参加するために東京に行ってきました。テーマは農薬の害についてでした。モンサントの開発したグリホサートという農薬(ラウンドアップという名で知られています。特許期限が切れたので、今ではたくさんの商品名がついてホームセンターなどに売られています。)とネオニコチノイド系の農薬について、世界各地での最近の研究報告を紹介しながら健康被害についての考察と討論が行われました。

農薬の主なメカニズムは神経伝達機能を阻害して、ホルモンなどの異常を引き起こさせ死滅させるものです。このような農薬が人体には無害であるかのように認定されてますが。そうではないという事例や研究発表が世界中ですごい勢いで増え始めているそうです。航空防除などによる急性の中毒症状はもちろんですが、発達障害といわれるものや、脳に機能に異常が生じるパーキンソン病のような病気が増え続けていることへの関連が疑われるという研究結果が出てきています。怖いですね。

日本だけは農薬の規制緩和 変!!!
グリホサートについては発がん性がアメリカの裁判でも認められ初めて、世界中で規制と禁止の方向へ向かっている中で、日本だけが残留基準を大幅に緩和しています。理由はアメリカが輸出障壁になるので緩和の要求をしてきたからです。最近、除草のためでなく、収穫前に小麦を枯らすためにグリホサートが使われるようになりました。そうすると乾燥の手間が省けると気づいたからです。それ以来、アメリカから輸入される小麦、小麦粉にはグリホサートがたくさん残留するようになったのです。

国会議員28名の頭髪を集めて検査
デトックスジャパンの調査 国会議員の毛髪から残留農薬
デトックスジャパンというプロジェクトで国会議員28名の頭髪を集めて検査したところ、ほとんどの議員のものから残留や、含んでいたことを示す変成物の残滓が見つかったそうです。その中でずっと有機のものを食べてた人は出なかったということで、出なかった本人を含め4人の国会議員が集会に参加して報告してました。