インボイスと電子帳簿保存法が攻めてくる

インボイスとか、聞いたことがありますか?これって、とても面倒なんです。
国税局に「私は適用税率や消費税額を正確に伝えます」と登録をして、インボイス番号をもらいます。
そしてこの番号を請求書に印刷をしておくと、仕入れた人はその消費税を「仕入税額控除」として消費税を払うときに引くことができます。

例えば、1000円+消費税100円で販売すると、預かった100円の消費税は、4月に税務署に納めないといけま

せん。この品物を800円+消費税80円で仕入れていたら、100円から80円を引いた20円を税務署に納めればいいのです。ところが、インボイス番号がない人から仕入れたら、80円を引くことができないので、100円をそのまま納めることになります。つまり、損なのです。

こんな風に、消費税を引くことができない納入業者と取引をすると損なので、インボイス番号を持たない納入業者とは取引をしたくなくなります。だからしかたなく、みんなインボイス登録をします。つまり、半強制の制度です。

私の参加していた英語ガイドボランティア団体も年間収支は100万円に満たないのでこれまで免税事業者でしたが、インボイス登録をしないと大きな観光会社からの依頼がこなくなるということで、インボイス登録しました。だから、今年度から数万でしょうが、消費税も払います。

インボイス登録をすると電子帳簿保存法もついてくる
今までは免税事業者であっても、インボイス登録をしたら、消費税を払わないといけません。
これまで消費税は払っているから、これまでと変わらないと思っていると・・・

「電子帳簿保存法」というのができて、これまでのように紙ではなく、電子帳簿で保存しなさいと言っています。それも発行日等がパソコン上で改ざんできないように「電子スタンプ」というものを押さないといけないそうです。違反すると罰金です。

これまでも事務処理が膨大化しているのに、これ以上対応できません。頭がパニックです。
それでなくても、日本の中小企業を支えているのは、高齢者。これを機にやめる人がでると思いますよ。
デジタルネイティブ世代が、デジタルに弱い私たちの世代が死に絶えるのを待っていると思いたくなります
※デジタルネイティブ世代って、生まれた時からパソコンやインターネットがあった世代のことです。

インボイスで書きたいことは山ほどあるけど、説明が難しいです。
国税局が来たときに、全ての電子書類をすぐに検索できるように、パソコンの中に検索機能を作っておかないといけないのだそうです。
全てが国税局の立場のような気がします。私達に何かいいことがある制度なんでしょうか???

トヨタは5年間も法人税を払っていなかったと聞いています。利益は過去最高なのに。税金の取り方が間違っていないですか???