百草園の事務所にペンキを塗りました

事務所ぺんき238年前に、家もなく、農地もなく、教えてくれる親もいないの、無い無いつくしで新規就農をはじめました。
だから、農業が収入につながるまでは、とにかく余分なものにはお金をかけないできました。かけないと言うより、かけるお金がなかったんです。

それで、余命というものがみえてくるこの年になって、「今が働く場所に手を入れる最後のチャンス」と思い立ち、事務所をペンキでぬったり、貰い物なのでサイズがバラバラでぼろぼろの棚を処分し、リサイクルショップから丈夫な棚を買ってきて入れ替えたりしています。

なんせ今の事務所は、建物を解体するのを頼まれて、解体の代わりにとその廃材をもらってきて、自分たちで建てたものなのです。(今だったら解体料と廃棄料をもらいますよね。基本的にアホなんです)。だから、柱も窓もすべてバラバラ。美しくするには限界があります。センスの問題を超える古さと予算でした。

それでも自分達で作った家は誇らしかったのですが、30年以上が経ち、その誇らしさを超える古さがでてきました。古さが風格になるのは、材料が良い場合で、材料がちゃちいと廃屋のようになります。

そこで、ペンキの登場です。基本の壁の色は白、下のブロックと柱は緑にしました。

私は満足しているし、みなさんに「おー美しくなったね!」と言って欲しいのに、言ってくれる人は数名です。何で?? 気がつかないものなんですね。

まー「自分の感受性くらい、自分で守るは」、なんて、久々の茨城のりこさんの言葉の登場で、ペンキで美しくなった事務所を見て、私の感性に満足しています。
ここで、余命と共存しながら仕事をするのです。