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百姓百品の便り
田んぼのクモの巣はきれいです
7月30日の「田んぼのいきもの調査」の時、指導に来ていただいた甲守先生がほめてくださったのは、田んぼにいるクモの種類と数の多さでした。でも私達の経験からすると、7月はまだまだクモの少ない時期です。8月、9月。早朝に田んぼを見回ると、朝露に濡れたクモの巣が田んぼ全面を覆っているのを見る事ができます。キラキラと朝日に輝いて、それはそれは美しく、クモ達が田んぼを守ってくれていると感じる瞬間です。
今年は雨が多くて、クモは田の表面にクモの巣をはることができないようで、やっと稲穂に隠れて巣を張っている写真が撮れました。
田んぼに住む生き物のうち、農薬に一番弱いといわれるクモ。そのクモがいるということは、クモの餌になる小さな虫達がたくさんいるということですよね。そして、その小さな虫達が餌にするもっと小さな生き物がいて。。。。
田んぼでお米をつくるのは人間の力だけではなく、そこに住む多様な生き物達の協力があってこそのもの。
今年観察できたサワガニ、小さなえび類、ヤゴ、ガムシ、とんぼ、チョウチョ、バッタ、カエル、くも等30数種の生き物達、がんばれ!
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百姓百品の便り
再生可能なエネルギーで日本が満たされる日をイメージして
映画「ミツバチの羽音と地球の回転」の監督・鎌仲ひとみさんのトークを聞いて思ったこと。
■エネルギーが選べる社会の先に
20年後か50年後、もしくは100年後。原発ではなく、再生可能なエネルギーで日本が満たされる日があるはずです。
大地を、いつなくなるかも分からない放射能で汚染され、このままで良いはずがありません。
「原子力の平和利用は必要で、それがなければ日本の産業はなりたたない」、「危険はない」という根拠のないキャンペーンに対抗するには、「嫌なものは嫌」という意思と、正しい情報を多くの人が知る事が必要のようです。情報が公開され、電気と送電線の独占がくずれ、1人ひとりが原子力が必要かどうかを判断し、自分が購入する電気の種類を選択できるようになった時、再生可能なエネルギーで日本が満たされる日がくる可能性があることを知りました。
■未来をイメージできる力を
今、Face bookを作ったザッカーバークの本を読んでいますが、彼は、ソーシャルネットワークが広がり、個人の情報と意見を「自分の責任で発信する」ことで、世界と個人の関係が変わり、情報の透明性が可能になることを信じてというか、イメージできていて、どんな批判にもFace bookの立場を譲らなかったわけです。
確かに、世界の人々が直接ネットを通じてつながることで何かがくずれつつあります。ザッカーバークの、今ある壁の正体を感じ、それを壊した未来に何があるのかイメージできる力が、新しいものを作るんだなと思っていた矢先の鎌仲さんのトークでした。
私も原発を拒否することで、来るはずの未来をイメージする力が欲しいです。
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百姓百品の便り
8/27 シンポジューム「大震災・原発事故をのり超える有機農業」に参加します
大地が汚染され、元に戻るまでどれほどの時間が必要なのか、本当の情報が届いていないと思うもどかしさ。
だから「これまでに培ってきた有機農業の成果を脱原発社会へ向ってどのように活かしていくのか、みんなで話し合いましょう。」という日本有機農業研究会の呼びかけを読んだ時、どうしても参加したいと心がうずき、司と二人で東京に行くことにしました。2日間だけ、農作業をお休みします。■於:日本青年館(東京都新宿区
■日 時:2011年8月27日(土) シンポジウム10:00~17:00
記念懇親会18:00~20:30
■プログラム
シンポジウム 3階 国際ホール
テーマ (1)有機農業の生産現場と放射能汚染 10:20~12:45
司会 相原 成行さん(日有研理事・相原農場)
報告 野中 昌法さん(新潟大学農学部教授)
大内 信一さん(福島県・二本松有機農業研究会)
魚住 道郎さん(日有研副理事長・魚住農園)
舘野 廣幸さん (日有研理事・有機稲作)テーマ (2)放射能汚染と食生活 13:30~14:50
司会 安田 節子さん(日有研理事・食政策センター・ビジョン21)
報告 大石 光伸さん(常総生協副理事長)
若島 礼子さん(安全な食べ物をつくって食べる会)テーマ (3)有機農業がめざす脱原発と自給・共生の社会 15:00~17:00
司会 並木 芳雄さん(日有研理事・並木農園)
報告 槌田 劭さん(京都・使い捨て時代を考える会)
星 寛治さん(山形県高畠町・有機農家)記念懇親会 4階 富士の間 18:00~20:30 .
■交 通:・JR中央線・総武線 千駄ヶ谷駅・信濃町駅下車 徒歩9分
・東京メトロ銀座線 外苑前駅下車 徒歩7分
・都営大江戸線 国立競技場駅下車 徒歩7分
■参加費:・シンポジウム;1500円(定員300名) ・懇親会;6000円
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土地もなく、家もなく農業を始めたよ
百草園で受け入れた新規就農者達が、まわりで有機農業を始めていて、約10町歩を耕作しているとアクセスのページに書いています。若い彼らの写真も貼ってありますからみてください。実は、私達も30年前は新規就農者で、村とのつながりもなく、土地ももたず、家もなく、農業をはじめました。若いということは凄いことで、この年でぶつかったら折れてしまうに違いない大変さも、記憶の底に沈んでしまい、時折、むしろ笑い話のように湧きだしてきます。
そんな記憶の一つによれば、ぶっちゃけた話、村にとって私達は「よそ者」。それも、村で誰もやっていない有機農業をやるというのですから、波風があって当たり前だったはず。でも、何があったかすら忘れてしまっているのですが、最近、百草園のまわりを若い農業希望者が耕作している姿を見て、「彼らがやってくれなかったら、ここら辺は耕作放棄地になっているもんね。」と声をかけてくれました。それが嬉しくてたまりません。きっと、最近は私達も村の役にたっていると認めてもらったんですよね。
効率や能率という言葉と、自然のリズムが相手の農業は相性が悪くて、効率一辺倒の世の中で農業の元気がなくなっています。農業者の平均年齢は65歳を超え、耕作放棄地も増えはじめていて、なんとかしないといけないのです。10年後には、農業者の平均年齢が75才になることがないよう、若い彼らとあと一踏ん張りしなくては!
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研修生もダウンの暑さのなかでも育つ野菜は??
今日も昼の最高気温は36℃で、研修生が暑さでダウンしました。
野菜にも熊本の夏は暑すぎて、秋まで一休みしたくなる季節のようです。
だからセットには、特に暑さに強い野菜達が入ります。
水前寺菜、エゴマ、モロヘイヤ、甘長、ゴーヤ、オクラ等。
この野菜達は強い日差しの中で育ちつづけ、モロヘイヤや水前寺菜、オクラのネバネバ、ゴーヤの苦み、甘長やエゴマの辛さ、それが私達の夏の疲れを吹っ飛ばしてくれるんですね。
届くのを楽しみに待っていてください。
写真はエゴマです。一見雑草にしか見えないでしょう。それが乳母日傘ではない野菜の強さの証明かも。
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見つけよう!田んぼの生き物 作ってみよう標本!
田んぼの生き物観察の指導 と 講演
こうもりたかし
甲守 崇 氏(熊本生物研究会副会長)
田んぼでの生き物観察のあと、身近な自然とのふれあい方や観察の仕方、標本の作り方などのお話をしてくださいます。
「夏休みに海にいって、そこで触れ合った生き物の標本を、一つでも二つでもいいんです、自分で標本を作れば、そこに感動があります。子ども達にそんな感動を知って欲しい。」
という先生のお話を聞けば、この夏休みが楽しくなること間違いなし!!●日時:7月30日(土) 9時半集合〜昼食交流会〜2時解散
●集合: 今藤公民館(百草園にくる途中の公民館 今藤のお宮の中にあります)
●田んぼ:今年は昨年までの田んぼではなく、お宮の近くの田んぼになります
●参加費:千草会会員 無料
他 300円/1人
●用意するもの
・おむすびとお漬け物は百草園で用意しますから、おかずだけもってきてください
・水筒
・田んぼで汚れてもいい服装でおいでください。
・着替え 靴 タオル
・目の小さな虫網(百草園にもいくつかあります)
・捕まえた生き物を持って返りたい人は入れ物※車で10分もかからないで植木温泉があります。帰りには温泉もいいですよ。
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●参加希望の方は千草会か百草園にご連絡ください。
千草会・藤永よしき 090-7985-3232
百草園・TEL FAX/ 096–273-1917
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ホームページ出来ました
お待たせしました!
百草園のホームページ完成しました。
これから情報を色々と更新していきますので
よろしくお願い致します。百草園とは・・・
熊本市植木町に新規就農として移り住み、
露地栽培での野菜作りと平飼いの産卵養鶏を営んで30年目を迎えます。
1986年に「千草会」という消費者の会が発足し、
消費者に直接届ける「提携」という形でやってきました。
最近はレストランや店舗、生協などにも届けています。
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