11月1日にひらいた百草園の久々のイベント、少人数でしたが、楽しかった!

消費者に直接どどける「提携」という形で有機農業をやっていますから、40年間、いろんなイベントを消費者と一緒にやってきたことを思い出しました。

野外観察会、野草の天ぷら会、バーベキュー、だご汁つくり、中国人を講師に餃子つくり、田植え、稲刈り、お茶摘み、田んぼの生き物調査、鶏の解体、安部司さんの講演会、覚えているだけでこれだけ・・・・・

私たちが若い時は、参加者も多かったのですよ。40人とか普通でした。

今年は備蓄米が放出されるほどの米騒動でした。そんな中「家畜の餌にされるはずの備蓄米は安いはずなのに、店頭では高い。ふっかけている」とか、SNSで流れてました。それを見て、備蓄米だって、消費者の元に届くまでに、たくさんの手間暇がかかるっていうことを、消費者は知る機会がないんじゃないのかなって思ったんです。

ご飯になるまでにお米には3つの呼び名があるといわれます。
「稲」→「モミ」→「米」
このうち「モミ」から「お米」になるまでが知られていないのですよ。

お米は日本人の主食で、1年分を蓄えないといけないというのに。総人口の1年分といえば相当な量です。これを誰がどのようにして保管しているのか?それすら知らないでしょう???

普通の農家はカントリーエレベーターというJAの巨大施設に持ち込み、乾燥やらモミすりやらを大きな機会でするのですが、有機農家は他と混入させないためにそれはできません。
刈り取ったお米を、自分で乾燥し、モミで保存をしておき、出荷直前に超小さな籾摺り機や精米器でお米にしないといけないのです。基本的にJAの大型機械がやることと同じことを、超小型の農家用機械でやっていきます。

だから、「稲刈りの後、お米が食卓に届くまで・・百草園編」として、皆さんに有機農家の現場をみてもらい、意見を交換しました。

そのあと、新米の玄米のおむすび、白米の卵かけご飯、鶏汁を食べて歓談。

単に聞いて勉強するだけでない、この歓談が楽しかった〜。