地球温暖化や人口減少で、とても農業をしづらくなっています。
今の時代に農業をはじめていたら、その困難を前に気持ちが折れていたかもしれません。
私たちが新規就農として農業をはじめたのが約50年前。今はただのような農地も、当時は高くて、それも便利の悪い所しか売ってくれませんでした。
農業後継者ではない、私たちのようなものが新規就農として農業を始めるのは、この集落でも前例がなく、村の人もびっくりしたのでしょう。なんと言ってもよそ者ですから。
「私たちの子供が孫を産んで、その孫がここに住みつかなれば、村の人間として認めない」と、寄り合いで公然と言われたりしました。
それでも、その時代に農業をはじめたから、私たちは農業を50年も続けてこれたのではないかと思ったりします。
世の中は高度成長の真っ只中。時代に勢いがありました。個人的には苦労も多かったとしても、その波にのって生きていけたのでしょう。
<農業は自信を失っている>
それから50年が経ち、新規就農者に意地悪かった農業は、すっかり自信を失っているように見えます。集落で農業を担う人の年齢は70代が主に。あとは40代が一人しかいません。
景気は悪いわ、天候の予測はつかないわ、ではね・・・。
<次の世代が継ぎたくなるような>
いい時代を、次の世代に継ぎたいです。あと一踏ん張りしないといけないですね。