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ヒヨドリの大群襲来!!
野菜の端境期です
何でも赤道近くの西太平洋の海水温が高いことが遠因らしいですが、偏西風の蛇行のせいで、今年の冬は寒い冬になりました。20〜30年くらい前は冬といえばこんな感じだったことを覚えています.野菜への影響としては寒の傷みがひどく、寒さに弱いカリフラワーや春菊はすぐに全滅、強いはずのブロッコリーもいたみでわき芽がなかなか出そろいません。冬の後半用に播いた、ちんげんさいや小松菜などの青物も寒さのため大きくなりきれないままトウ立ちちの季節を迎えています。今年の端境期はきびしいものになりました。
4月になれば、タケノコ、早生玉ネギ、トンネルで播いた青物類が出始めますので、正念場は3月です。ヒヨドリの大群がー
端境期で焦るのは人ばかりではありません、山から下りてきたか、北から流れてきたか、ヒヨドリの大群がこの時期あらわれるのですが、ハウスばかりで青物の少ない平坦地の野菜を求めて食い荒らしまくっています。
そういえば昨年は新聞でも渡りの鳥が現れないことが心配事として書かれてました。今年は、反対にヒヨドリの活動が活発です。先だっての九州山口の祭典でも風呂で、ロビーで、「今年のヒヨドリには参る」と言う会話がはずんでました。
百草園のまわりでは今まではさしたる被害もなかったのですが、先週あたりから100派ほどの群が居着いてしまいました。どうやら順番が回ってきたようです。白菜、折角太り始めたほうれん草、隣の農家のキャベツにいたっては出荷前に消えてしまいそうです。いつも張り付いて追い払うわけにもいかないし,漬け物用白菜を守りたい業者は、畑一面を網シートで覆ってしまいました。さすが!
そんなわけでほうれん草がかじられていたら、ああヒヨドリと分け合っているんだなと思ってください。
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# ヒヨドリの大群襲来!!
端境期n
何でも赤道近くの西太平洋の海水温が高いことが遠因らしいですが、偏西風の蛇行のせいで、今年の冬は寒い冬になりました。20〜30年くらい前は冬といえばこんな感じだったことを覚えています.野菜への影響としては寒の傷みがひどく、寒さに弱いカリフラワーや春菊はすぐに全滅、強いはずのブロッコリーもいたみでわき芽がなかなか出そろいません。冬の後半用に播いた、ちんげんさいや小松菜などの青物も寒さのため大きくなりきれないままトウ立ちちの季節を迎えています。今年の端境期はきびしいものになりました。ヒヨドリの大群がー
端境期で焦るのは人ばかりではありません、山から下りてきたか、北から流れてきたか、ヒヨドリの大群がこの時期にはあらわれます。ハウスばかりのところで、わずかの露地野菜を食い荒らしまくっています。
そういえば昨年は、新聞でも渡りの鳥が現れないことが心配事として書かれてました。今年は、反対にヒヨドリの活動が活発です。先だっての九州山口の祭典でも風呂で、ロビーで、「今年のヒヨドリには参る」と言う会話がはずんでました。百草園のまわりは今まではさしたる被害もなかったのですが、先週あたりから100派ほどの群が居着いてしまいました。どうやら順番が回ってきたようです.白菜や折角太り始めたほうれん草、隣の農家のキャベツにいたっては出荷前に消えてしまいそうです。いつも張り付いて追い払うわけにもいかないし。漬け物用白菜を守りたい業者は、畑一面を網シートで覆ってしまいました。さすが!
そんなわけでほうれん草がかじられていたら、ああヒヨドリと分け合っているんだなと思ってください。
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今年も研修生がやってきました
今年も熊有研養成塾に応募している人が2人、その前の一週間の体験研修にやってきました。後ろの列の右側の二人です。今日までなので、まだ大きくなっていない麦畑で記念写真をパチリ。
来週もまた2人やってきます。
春は、野菜の芽も動き出しますが、農業をやりたいという人も動き始めます。この体験研修の後、研修希望の人と、受け入れ農家のマッチングがあり、4月から1年間の研修にはいります。新しい血が入ってくる予感に満ちた、ともて楽しい季節です。
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東京 新丸ビルで百草園の野菜を食べられます!!
東京の丸の内の新丸ビルで、県が「熊本ファア」をやるそうです。
それに参加されているレストランmusmusが、百草園の野菜を使ってくれます。
http://www.musmus.jp/event/event.htmlmus musさんから「百草園さんの野菜も使いますね。」と電話があり、発注がきても、無農薬露地野菜の私たちの野菜達は、これまであまりにレストランや一般市場に相手にされなかったというか、気に入ってくれるシェフさんがいなくて、「今回もそんなもんだろうー」なんてボーットしていたのですが、今日、頭にスイッチがポチッと入りました。
熊本フェアで使う野菜に百草園の野菜を使ってくれるなんて、ほんとはすごい事に違いありません。宅急便で何箱も野菜を送りましたが、霜に打たれて見かけの悪くなった野菜達が、丸の内で頑張ってくれるなんて、その様子を知りたいです。
それで、東京の友人知人にお知らせをしたら、みなさんmusmusに行って見てくれるって返事がありました。ほんと優しいですね。
他の生産者の野菜も使うし、料理されて美しい姿に変身して盛られているから、百草園の野菜達だってわかるでしょうか?時代が少しずつ変わってきているのかもしれません。
熊本フェア
2月9日まで
新丸ビル7Fレストランフロア『丸の内ハウス』で開催です。
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種の未来のために、リスト化とネットワークを!
前回お伝えした「火の国九州山口有機農業の祭典 in 長崎」に行ってきました。九州の有機農業の生産者、消費者が年に一度集まり、交流をする大きな催しで、今回も300名以上の参加者でした。
一晩中お酒を飲みながら話す「夜なべ談義」、誰でもアピールでき、発言者の人柄があふれる1分間スピーチも魅力です。私は「種の未来」の分科会の座長をつとめましたが、種採りを続けている長崎の岩崎政利等、数名からの提起をうけ、活発な話し合いが始まりました。予定の時間だけでは足りず,夜中の12時まで夜なべ談義を続け、その結果、九州の在来種を有機農業者が中心になって守っていこうということで、各地で自家採取によって作られ続けている品種でこれからも守っていきたい100種のリストアップや,守り人のネットワークを作っていこうということになりました。
百草園も肥後野菜を中心にその活動を行っていきます。まずは、熊本京菜やひと文字、水前寺菜,米良大根、地ぎゅうりなどいま作っている物を充実させ、次第に品目を増やしていくようにしたいと思っています。
間 司
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1/26 27 火の国 九州山口有機農業の祭典 in 長崎
1月26日、27日は九州山口有機農業の祭典で長崎にいきます。研修スタッフもいい勉強の機会ですので参加してもらいます。今年は、1分科会の座長を頼まれました。「種の未来」と題した有機の種苗をテーマにした分科会です。欧米では有機の種苗が一般に出回っているそうですが、実は日本では有機の種はほとんど販売されていません。まだまだ、有機の市場は小さいので、種苗会社としてはコストをかけて有機の種苗を開発育成するところに至っていないのです。それどころか、慣行栽培の種さえ国産はほとんど無くなってきているのが現状です。
種取りは自然交配するのを避けるため、周りの影響がないように離島で行ったり、周りの農家や民家に保証金を払って栽培制限をしたりと大変なのです。
人件費も、土地のコストも低く、周りの影響も少ない海外へとどんどんシフトして,今使われる野菜の種は8〜9割外国産になってしまいました。
もう一つは品種改良技術でF1(エフワン)種と言って、人工交配で一代だけ収量の安定と形状も揃った物ができる物に主要野菜は占められています.これらは播いても次世代ではうまくできません、そもそも発芽しないように処理されている物もあります。こうなると必然的に開発力、資金力のある大手種苗会社の独占体制が進みます。
そんなわけで、地域独特の地方野菜はどんどん消えていっています。これこそ絶滅危惧種です。私たち有機農業者は自家採取や種苗交換をとうしてそれらの流れに抗しています.それぞれの地域に伝わる土地や気候にあった伝統野菜が無くなってしまっては、食べる豊かさそのものが失われてしまいます。
「こんな時代に種の未来をどう切り開こうか」という話をする分科会です。
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開催日時 2013年1月26(土)〜27日(日)
開催場所 雲仙市ハマユリックスホール TEL(0957)88−3305
小浜伊勢屋旅館(懇親会) TEL(0957)74−2121
参加費 全日程参加費 14000円 参加費+懇親会費 6000円 参加費6000円
1日目 1月26日(土)
12:00〜 受付 ( ハマユリックスホール )
13:00〜16:00 開会式、基調講演
講師 大野和明 氏 テーマ「農業と環境」
講師 田坂興亜 氏 テーマ「日本とアジアにおける有機農業」
16:00〜17:30 分科会
①流通 ②種の未来 ③環境と農業
④消費者から見た有機農業 ⑤有機農業と地域づくり
2日目 1月27日(日)
9:00〜 3分間スピーチ(伊勢屋旅館)
9:30〜11:00 分科会報告ならびに祭典についてのディスカッション
11:30 閉会式
13:00〜15:00 現地見学会(希望者のみ)
A、雲仙有機ほ場見学
B、エタリ工場と長有研ほ場見学
C、小浜町散策(足場、蒸釜)
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何故ユニクロより有機農業は社会的に評価されないのか?
ソーシャル・ビジネス・マガジン「alterna」に「衣料品ブランド『ユニクロ』を展開するファーストリテイリングは9日、2020年1月1日までに同社の製品の生産、流通ほか全ての過程で有害化学物質の使用を全廃すると発表した。国際環境NGOグリーンピースとの合意に基づくもので、日本企業としては同社が初となる。有害性が完全に証明されなくても疑わしければ使用をやめるという『予防原則』を踏まえ、毒性や生物蓄積性などが認められる、またはその疑いがある全ての化学物質を対象にしているのが大きな特徴。」との記事が掲載されました。
今後、ユニクロはグリーン経営者として国内企業を牽引することとなるのでしょう。すばらしい事です。そこで、ふと思うのです。
有機農業は国がその存在を認めなくても、40年以上も全ての生産過程において、化学物質を使わない方法を実践し、消費者とともに歩んできたというのに、何故かユニクロより社会的評価が低いと感じるのは私だけでしょうか?10年ほど前に国が有機JAS法を作ってからは、生産から流通、消費者に届くまでの全ての過程が、熊本県有機農業研究会のような農林水産省によって認められた第3者認定機関で、化学物質による汚染がないか検査され、違反には罰金もある法律だってことは知られているのでしょうか?
もちろん、有機無農薬は「予防原則」そのものです。国は農薬の安全師を認めていますが、「予防原則」からすれば、人間の体内に蓄積される可能性のあるその安全性は確かではありませんから。
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今年もよろしくお願いいたします
熊本の人吉は、司が人吉高校に通いながら、青春を過ごしたところ。正月には、その人吉周辺を、司の気持ちのままに、まわりました。
人吉相良の三十三観音、昔のままの人吉旅館、相良藩の菩提寺「願成寺」。三十三観音のうち5つの観音様を拝観してきました。
相良家の菩提寺の願成寺は藩主の寺らしく、大きくて広くて、荘厳でしたが、「村の人とともにそこにある」そんな気持ちにさせてくれる観音様が、私は好きになりました。今年も、皆様にとって良い年でありますように!
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年末恒例の餅つきです
先日、年末恒例の餅つきをしました。
今年の研修生は20代なのですが、杵(きね)を知りませんでした。
モチをつくリズムや重心の移動など、私たちの世代にとっては臼を前にして杵を持つと自然と体が反応するものなのですが、そうではない世代が育っているようです。若い世代に伝えなければならないことが、山のような気がして、すこし焦りました。
有機農業は、単に農薬を使わない、化学肥料を使わないということではありません。
豊穣な土を、自然の力をかりながらつくり、自然の多様性とどう共存して農業をおこなうのか、それが基本です。
杵すら知らなくなった世代にどこまで、それを伝えることができるのか、あと人生の残りを数えはじめた年代ですが、頑張ってやってみます。1年間百草園の野菜におつきあいいただいて、本当にありがとうございました。
百草園の野菜を通じて、季節を感じ、土を感じていただけたでしょうか。良い年をお迎えください。
百草園
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今年も医学部の学生さんと交流!
12月はじめには我が家に恒例のお客さんがありました。熊大医学部の環境保健医学分野の教室が、農と食を基盤にした健康な地域づくりをテーマに、学生に、様々な生活や作業(とくに農業)を訪問、体験させるという企画で、百草園を毎年訪問してくれています。生活や作業の環境と人の安全と健康に関する研究や実践活動の意義とありかたに対する理解を深め、医学の社会における役割を自覚することを目標に、様々な現場の方々と積極的に交流する場を提供することを目的とするものです。
毎年数人の学生さんがきて圃場を見学したあと、鶏をつぶして、だご汁と焼き肉の昼食を囲んで、交流をおこないます。有機農業と熊大医学部は、実はとても縁のあるところです。
熊本県有機農業研究会は約40年ほど前にたちあがりましたが、その設立の大きな影響を与えたのは、当時の熊大医学部生達による農村の健康調査でした。その調査で、調査対象の農業者の90%近くに何らかの異常が認められるという、驚愕する実態が明らかになりました。それは、農薬中毒、農夫症、農村婦人の貧血などなどです。生産第一主義の名の下に農村は大きく変貌し、農薬も無防備に使われていた時代でした。
この調査の結果をうけて、地域全体の中で住民が主体的に医療に参加し、「自分のいのちは自分で守る」住民運動として、1971年に「新しい医療を創る会」が生まれています。 この動きは、医薬品、食品添加物、農薬のあり方に疑問をもつ「いのちと土を守る運動」へと発展し、1974年、医者、学者、農家、消費者等、多彩な分野の人々の参加で「熊本県有機農業研究会」が設立されるという大きな流れとなっていったのです。
この予防医学の流れを受け継いでいるのが、熊本大学医学部の環境保健医学分野のみなさんです。このような教室と交流をつづけることができていることを、とても嬉しく思っています。おもしろいのは、学生たちは解剖の授業体験をしているので、鶏の解体も違和感が無く、どんどんのってくるのです。最初の頸動脈を切って、羽をむしる頃はおっかなびっくりの手つきでやっているのですが、だんだん慣れてきて、そのうちには内蔵の在り方やいろんな部位のことを興味深く探りながら結構手際よくさばいていきます。まさに医学部の学生ならではというところです。そして市販の鶏肉と違って歯ごたえのある解体鳥も、いつも残さず食べ尽くしてくれます。
ほぼ一日がかりの企画ですが、食べ物や生産の現状にしっかりと関心のあるお医者さんに育ってくれることを願って毎年楽しくつきあっています。
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